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■ ある写真家の思い    2014. 5.12 2015. 3. 8




うつらうつらしながらテレビを見ていると、一枚の写真が目に入ってきました。

それは
震災数日後の瓦礫と化した家々が広がる中、ほんの少し残された空地を耕す老人を、遠く離れて上から撮った写真で、
人が居るのが分からないくらい、小さく写っていました。
ほとんど原形を留めない町並みの中に。

そのお年寄りに
「なぜ、今、耕すのですか。」と写真家が聞くと。
「いま植えると数か月後に食べられるから。生きなければならないから。」
と、返って来たそうです。

生きるって、こういう事なんだ。
その時を思い出しながらここまで話すと、取材した女性のカメラマンは言葉に詰まり、涙を懸命にこらえていました。

それから、お年寄りは。
「今ある事は、当たり前ではない。」
「今ある事は、明日もあるとは限らない。」
「今ある事を、突然失うこともある。」
こんな感じのことを話したそうです。

いつか、何回も聞いた覚えがありそうな言葉ですが。
身に沁みました。

  「人生は思っているほど長くない」
たしか、ポール・マッカートニーの言葉だったでしょうか。