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■ サーカス見てきました                            2008.10.52008.12.29



10月3日 教室の休みにサーカスを見てきました。

見たのは
シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京で 「Zed (ゼッド)」 の公演。

10月1日オープンですから、この日は開幕3日目。
平日なのに2100余りの客席はほぼ満席でした。

客席に座り舞台と場内を眺めると、サーカスの感じが余りしません。

舞台後ろの不思議な幕が音響板に替われば、コンサートホールのようで。
東京文化会館小ホールが大きくなった感じです。

遠い昔、このホールで弾いた事を思い出し
何かがオーバーラップして、思わぬところで感傷的な気分になったようです。

舞台中央に置かれた大きな本の中に、主人公の「Zed(ゼッド)」が誤って入ってしまい。
その物語が始まる。という演出です。

あらすじは

Zedが旅する世界は、天と地。
そこで彼はあらゆる生命と出会い、彼の成長と同時に天と地という世界がひとつになる。
と、こんな感じです。(パンフレットより)

自分の仕事柄まず気になるのは音楽で、これが生演奏だったんですね。
演奏は音の素晴らしさと相まって、まるでコンサートみたいです。

音楽に気を取られ舞台を見ていない為。
突然起こる
大きな拍手で我に返り、パフォーマーの存在に気づく事も何度か。

そして、驚いたのはギタリストの楽器。
アコースティックからクラシックに持ち替えたときは嬉しくなり、その音の美しさにギターをする者の一人として満足していたのですが。

その後、何とリュートに持ち替えて。
遠目と他楽器の音にまみれてハッキリしませんが、多分リュートです。

考えてみれば
日本古来の和楽器と西洋楽器の融合も近頃良く目にするので、洋楽器同士ですからそんなに驚くほどの事ではないかもしれませんが。
とても新鮮でした。

またまた
大きな拍手で我に返りパフォーマーに目を移すと。

命綱無し(たぶん)で綱渡りをしたり、綱に横たわる人を飛び越えたり。
まさに真剣勝負、手に汗握るとはこの事。

心配で、早く終わらないかと。
ドキドキ。
そのくせ興味津々。

フィナーレは出演者全員が登場。
音楽プレイヤーも弾きながら舞台に集まりジャンルを超えたパフォーマンスが演出され。
観客に訴えている様な。

すべての生物が共に生きる喜びと、大切さを。

生演奏も
真剣そのものの綱渡りも、その姿に感激しました。

この人達の様に表舞台で活躍する人もさる事ながら。
ひっそりと
力強く黙々と生きている人の存在を、TV取材番組で知る事があります。

干し柿作りに
長い経験を生かした自分独自の工夫をして、その作り方を誇らしげに、さり気なく話すお年寄り。

旅先で見かける
何となく店先に並べてある土産物作りに人生の全てをかけ、何代にも渡り引き継がれている職人気質。

また
このビルはパパ達が作ったんだよ、と娘に自慢するTVコマーシャルの中のサラリーマンパパ。

世界中、何処にも
しっかりと真面目に生きている人達が大勢いる事を思い起こさせてくれた様な気がして。
有意義な時間でした。

楽しかった。

でも、入場料、私には少し、その 。。。