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■ 壊れた壷2006. 7.10



息子の家族と日光に行ってきました。

旅行の楽しみの多くは車を運転する事でしたが、
年齢で人は変わるんですね。

息子の運転するワンボックスに乗って平気だなんて。
少し前なら考えられないのに。
不思議な感じです。

興味の対象としての車に初めて出会った、高校生の頃。
鎌倉に住んでいて、海が好きだったんです。これでも。

そんな夏の日
稲村ヶ崎の海岸通りで立ち話をしていた時、地響きと共に走り去った真っ赤なスポーツカー。  
かっこいー。

何年も後にジャガーEタイプと知り、いまだに憧れの車です。

この車、最後に製作された1台は黒く塗られ、イギリスの国立博物館に展示されたそうです。

一生に一度乗ってみたいという夢は、夢のまた夢、叶いそうもありません。
せめて
という思いで赤いミニチュアを部屋に置いてあります。

旅行の話に戻ります。
ホテルに着き休息後、散歩の為エントランスを過ぎようとした時、高さ1メートル程の二つの壷が目に入り、惹きつけられました。

高価なモノでしょうが、ホテルのオブジェとして驚くほどの事ではありません。
壊れてなければ。

なんと片方の壷の上部が大きく割れていて。
普通なら新しく置き換えるんでしょうけど。
割れた破片を壷の下にさり気なく置き、いい雰囲気を醸し出していて。

古くから伝わる何か、日本の何かに触れた様な。
そんな感じがして。

粋な事をするオーナーはどんな人かな。
気になりますよね。

知らないうちが花かな。
そんな思いを残して、後にしました。